オリエンテーリング大会への参加

オリエンテーリングをスポーツとして楽しむには、やはり大会へ参加しましょう。
大会といっても、全くの初心者から参加できるクラスもあります。

 ●オリエンテーリング大会の参加クラスについて

■どんな大会があるの?
大会はいろんな団体が主催しています。
行政(県とか市とか)や公共団体(なんとか協会)とかの場合もあります。
でも、実際に運営しているのは、「オリエンティア」と呼ばれる、オリエンテーリング愛好家です。
もちろん、オリエンテーリングクラブ(社会人クラブや学生クラブ)が主催している大会もあります。

愛知県はオリエンテーリングが盛んな県で、大小合わせてれば、年間、20以上の大会があります。
全国を合わせれば、年間200以上の大会があります。

愛知県で開かれる主な大会を以下に紹介します。
  ◆愛知県民オリエンテーリング大会 (当協会が毎年春に開催しています)
  ◆愛知スポーツレクリエーションフェスティバル(愛知県主催。毎年10月、11月に開催)
  ◆フラワーウオーク( 県会の花の名所などをシリーズでつなぐ初心者向けの大会)

全国レベルでは以下のような1000人規模の大会も開かれます。
  ◆東日本大会、西日本大会
  ◆全日本大会  (日本チャンピオンを決める大会です)
  ◆全日本リレー大会 (都道府県対抗戦です)
  ◆全日本学生選手権大会(いわゆるインカレのことです)


 ここでは、大会に参加するまでの手順を紹介します。
大会への参加方法としては、「当日参加」と「事前申込」の2つがあります。
初心者の方は、まずはお手軽な「当日申込」で参加されてはいかがでしょう。
ここに紹介する手順は標準的なものですので、詳しくは大会事務局へお問合せください。

■申込み

当日申込
大会当日、会場でエントリします。
・ホームページなどで大会情報を入手しましょう。
・会場の場所、受付時間などを確認しておきます。
 通常は11時ころまでに受け付けています。
・初心者向けクラスのない大会もあります。
・当日参加できなかったり、表彰の対象にならない場合があります。
事前申込
あらかじめ郵送、FAXなどで申込みます。
・Web申込みできる大会もあります。

・通常、参加料が当日申込より割り引かれます。
・スタート時刻が指定される場合があります。
・参加料を支払う場合は以下の方法があります。
 「定額小為替」:郵便局で指定の定額金額の小為替を買い、同封。
 「郵便振替」:郵便局で口座番号、金額、払込者などを指定し振り込み
 「銀行振込」:銀行から、指定口座へ参加料を振り込み。
 「Web申込み」:クレジット決済、コンビニ振込みなどが使えます。

どの方法が使えるかは大会によって異なるので、確認してください。
スタート時刻が事前に指定され、郵送などで案内されます。
プログラムなどが同時に送られてくる場合もあります。
指定されたスタート時刻に間に合うように会場へお越しください。

会場からスタートまで時間のかかる場合があります。


■大会当日の様子

◆最寄の駅から(テープ誘導)

「テープ誘導」ってあまり聞きなれないですよね。色テープの「流し」が約5〜20m間隔でついていてこれをたどることで迷わないようにするものです。
最寄の駅から会場までや会場からスタートまでの案内でよく使われます。
行く先によって「色」が違うので、よく確認してください。
◆第1受付
会場についたら、まずは第1受付へ。
ここで参加料を払うと同時に、コントロールカードなど必要なものをもらいます。
事前申込みでは、ここで予め氏名等が記入されたコントロールカードなどを受け取ります。
更衣所内にコントロールカードが貼り出されていて各自取っていく大会もあります。

紙のコントロールカードでなく、Eカード(電子式カード)を用いる大会もあります。
◆初心者説明コーナー

オリエンテーリングのルールや地図の見方、ポイントの通過方法など、なんでも聞いてください。

小さな大会では説明コーナーがない場合がありますが、スタッフに聞いてください。


コンパスを借りることもできます。(コンパスは大会本部で貸出している場合もあります)
◆コントロールカード記入

「コントロールカード」「速報用紙」に以下のことを記入してください。
  ・参加クラス、氏名、所属
速報用紙は、ゴール後タイムを掲示するために使います。
「控え」に以下のことを記入してください。
  ・参加クラス、氏名、年齢
   住所、連絡先電話番号
控えは参加者リストを作るために必要なのと、全員ゴールしたかどうかの確認などで必要なものです。
◆更衣

運動に適した服装に着替える場合は「更衣所」を利用してください。
荷物も更衣所に置いておけます。(貴重品には注意してください)
また、トイレなども済ませておくとよいでしょう。

野外ではテントが更衣所の場合もあります。
◆第2受付
「第2受付」へ行って、係員にスタート時刻をコントロールカードへ記入してもらいます。速報用紙と控えはここで提出します。
Eカードでは
「バックアップラベル」というカードの裏に装着する紙ラベルをらいます。
ここからスタートまではテープ誘導に従って歩いていくことになりますが、数十分歩く場合もありスタート時刻に遅れないよう注意してください。
事前申込でスタート時刻がすでに記入済みの場合は第2受付は通りません。
◆スタート
スタートはテープで簡単な枠が作ってあります。
スタート3分前
スタート枠に入ります。係員がスタート時刻を確認します。
スタート2分前
ひとつ前の枠に進みます。地図が渡されますが、まだ見てはいけません。
スタート1分前
さらに前の枠に進みます。ここで地図を見て、1番目のポイント
までのコースを考えてください。
時間になったらスタートです。
◆ポイント通過

ポイントにはオレンジ色と白色で塗り分けられた「フラグ」があります。これを目印に行きましょう。着いたら、地図に示されたポイント番号と一致しているか確認してください。すぐ近くに別のポイントがあることもあります。間違えると成績がでません。

なおポイントのことを正しくは「コントロール」と呼びます。
◆パンチ

ポイントの通過証明のため、ポイントに設置されている「パンチ」で「コントロール」をはさみます。パンチには針がついていてコントロールカードに穴が開きます。針のパターンでどのポイントを通ったかわかります。

Eカードを用いる大会では、ポイントに設置してある「ユニット」にEカードをはめ込みます。
Eカードに通過情報が電波を用いて書き込まれます。
なお、同時にEカードの裏に装着した「バックアップラベル」の特定位置に穴が開き、万一Eカードが壊れた場合でも通過証明がなされます。

◆ゴール

ゴールでは時間を計測し、コントロールカードを回収します。地図も回収する場合がありますが後で返却されます。

Eカードでは、ゴールに設置されたユニットにパンチすることでゴールとなる大会もあります。
ゴール後、Eカードの電子情報を読み出して正しく通過したかチェックします。
◆速報
ゴールしてしばらくすると、自分の成績(所要時間)が速報所に掲示されます。
「ペナ」と表示されている場合は、途中、間違ったポイントを通過してしまったことを表しています。もう一度地図を良くみて考えてみましょう。

Eカードを用いた大会ではポイント通過のラップがもらえる大会もあります。

◆表彰式
成績上位の方は表彰式があります。(大会によっては表彰式はなく後日賞状が郵送されるだけの場合もあります。)

成績表は通常、申し込んだ人のみに後から郵送されます。
必要な場合は大会本部で、申込みしてください。